カナダと日本の教育の違い。カナダの教育って遅れてるの?

カナダの学校

カナダの教育は遅れてるの?

カナダは教育に力を入れており、世界的に高い評価を受けています。

なのになぜカナダの教育は遅れてるなんて話をちらほら耳にするの?

特に数学において、日本の進む速度と、カナダやアメリカでの進む速度を比較されることがよくあります。

 

起業家を育成するための教育だった

まず根本から違うのは、カナダの教育システムは学生の個々の能力を重視し、クリエイティブ思考や問題解決能力の育成にも力を入れているということ。
海外では日本のように新卒で入り、企業に育ててもらうという概念がないため、学校を卒業した後は企業に勤めたとしてもすぐに即戦力となるような人材育成を学校在籍中に図ります。なのでテストの成績に加え、リーダーシップ、想像力、問題可決力、社会性、協調性など考える力やコミュニケーション力を総合的に評価をする教育です。大学に入るための知識を詰め込む日本の教育とは全く違った教育です。

特に幼少期ならshow and tell、学童期ならグループワーク、プレゼンテーション、スピーチ等に力を入れています。
なので特に覚えたり正解を求めたりすることが必要な教科に関しては、日本より遅れていると感じたり、物足りなく感じるかもしれません。

 

日本は、AとBではどちらが正解ですか?

という正解を求める教育に対し、
海外では、AとBの他には何があると思いますか?
このような違いです。

 

カナダ=企業家を育成する教育なら、日本=企業に勤める人を育成する教育です。

日本はエラー無く働くライン作業をする人間を生み出すことを目標としていた明治維新〜産業革命時代の名残が、現在の日本の教育に残っているのではないでしょうか。

アメリカもカナダも数学の授業に計算機を持ち込んでもOK。一部の科目ではcheet sheetといって教科書を丸写しした紙をテスト時に持ち込んでもOKだったりします。

 

ですがその分クラス内での発言に重きを置いているため、お子様の性格によって向き不向きがあるのではないでしょうか。

 

AP (アドバンスト・プレイスメント)制度で学習を先取り

また、大学は世界のセンターアメリカを目指す場合、カナダの高校にはAP制度がある学校が多いのもいいと思った理由です。
日本で就職する方にとっては、やはり大学はアメリカという選択は強いです。

AP(Advanced Placement)制度は、アメリカの高校生向けに提供されている大学レベルのコースであり、カナダや日本の一部の高校でも提供されています。この制度は、高校生が大学準拠の授業を受け、試験を受けることで大学での学部単位を取得できます
メリット①:大学へのアプライ時にAPスコアを持っていると有利。
メリット②:高校在学中に大学の単位を取れば、その分大学卒業を早められたり、留学生として他国の大学に行く場合、すでにAPプログラムで取得した単位分の学費がうく。

IB(国際バカロレア)制度で超難関大学に

IBプログラムは、生徒の年齢に応じて提供される教育プログラムで、グローバル化に対応できるスキルを身に付けた人材を育成することを目指しています。

以下のプログラムがあります。

PYP(Primary Years Programme):3歳から12歳の生徒を対象に、身体と精神の発達を重視したプログラム。どの言語でも提供可能。

MYP(Middle Years Programme):11歳から16歳の青少年を対象に、学習と社会のつながりを学ぶプログラム。どの言語でも提供可能。

DP(Diploma Programme)
:16歳から19歳の生徒を対象に、2年間のカリキュラムと最終試験を通じて国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)を取得するプログラム。主に英語、フランス語、またはスペイン語で実施されます。

IBCP(Career-related Programme)
:16歳から19歳の生徒を対象に、キャリア形成に役立つスキルを重視したプログラム。一部科目は英語、フランス語、またはスペイン語で実施されます。

メリット:過程を修了することで、大学受験の際に様々な国の大学への入学資格が得られる。世界の名だたる大学はもちろんのこと、日本でも国立大をはじめ多くの大学がIB入試の導入を取り入れています。

海外のIB制度を活用した入試制度を取り入れている大学例

・University of California Los Angeles (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
・University of California Berkeley (カリフォルニア大学バークレー校)
・IVYリーグ:Harvard University (ハーバード大学)、The University of Pennsylvania (ペンシルベニア大学)、Princeton University (プリンストン大学) etc.
・University of British Columbia (ブリティッシュコロンビア大学)
・University of Toronto (トロント大学)
・その他多数

デメリット:学校外での勉強時間が増える。
多くの生徒が毎日最低でも2時間をIBの勉強時間にあてていると答えています。

 

French immersion (フレンチ・イマージョン) 英語と共にフランス語も

French immersion (フレンチ・イマージョン)は、英語を母語とする児童がフランス語を学ぶためのものであり、フランス語での環境で学ぶことを重視しています。このプログラムは通常、カナダのフランス語系の学校と同じカリキュラムを採用しています。

Kindergartenの年齢からスタートする”Early French immersion”と、Grade6頃~からスタートする”Late French Immersion”があります。 

既におにぎりは英語と日本語の2カ国語の環境にいるので、もしも本人に語学学習の意欲があれば、Late French immersion (Grade6~)から始めてもいいかなと思っています!

 

ちなみに私の大好きなオードリーヘップバーンはイギリス人とオランダ人の両親の元、5ヶ国語話せるようになったそうです。
5ヶ国語を操るってどんな感じなのでしょうか。羨ましい限りです。

 

Vancouverのフレンチイマージョン (Grade6〜)提供校リスト

・Trafalgar Elementary (Grades 6-7)
・Douglas Elementary (Grades 6-7)
・Laura Secord Elementary (Grades 6-7)

Victoriaのフレンチイマージョン (Grade6〜)提供校リスト

・Arbutus Middle School (Grades 6-8)
・Central (Grades 6-8)
・Lansdowne Middle School (Grades 6-8)
・Shoreline Middle School (Grades 6-8)

と、カナダの学校は魅力満載の教育、そしてそれらの多くが選択制であるのもいいところだと思っています!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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